騒音測定って、どんな手順で進むの?
「測定してもらいたいけど、何から始めたらいいか分からない…」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、騒音測定の依頼から報告書提出までの流れを、各ステップのポイントとあわせて解説します。
初めての方でも安心して進められるよう、実際の手順を具体的にご紹介します。
目次は読みたいところをタップすると飛べます。
全体の流れ
騒音測定は、「お問い合わせ → 打ち合わせ → 測定の実施 → データ解析 → 報告書提出」という流れで進みます。

ご相談内容にもよりますが、『測定の実施』から『報告書提出』までは通常1週間〜10日程度です。
お急ぎの場合は最短スケジュールでの対応も可能ですので、お問い合わせ時にご相談ください。
STEP 1:お問い合わせ(騒音測定の最初のステップ)
まずは、お電話またはお問い合わせフォームからご連絡ください。
以下の情報をお知らせいただくと、その後のご案内がスムーズです。
▼事前にお知らせいただきたい内容
- 測定場所(住所や周辺環境)
- 測定の目的(例:工事騒音の記録、裁判資料、環境調査など)
- 希望日時や期間
- 特定したい音の種類(例:エアコン室外機、機械音、話し声など)
▼ポイント
- 目的を明確にすることで、必要な機材や測定方法が変わります。
- お急ぎの場合は、その旨をお伝えいただければ最短スケジュールで調整可能です。
▼よくあるご相談例
- 上階や隣室からの足音や生活音がうるさい
- 隣地の工場や店舗の設備騒音が気になる
- 原因不明の低周波音やモスキート音を調査してほしい
STEP 2:打ち合わせ(測定前の事前確認)
メールまたはお電話で、以下の内容を中心に詳細をお伺いします。
- 騒音測定の目的(例:裁判資料、工事騒音の記録、環境調査)
- 問題となっている音の種類(例:機械音、話し声、低周波音など)
- 音の発生頻度や時間帯
- 測定場所の環境(屋内/屋外、周囲の状況)
状況に応じて現地の下見を行い、測定位置や機材設置の可否を確認します。
ヒアリング結果をもとに、最適な測定方法とスケジュールをご提案し、お見積書を作成します。
内容にご承諾いただければ、測定日を確定します。
▼ポイント
- 無人測定にも対応しており、普段の生活のまま室内騒音を測定できます。
- 調停や裁判などの法的手続きを目的とする場合は、弁護士と連携して進めることも可能です。
- 事前のヒアリングが正確な測定計画につながり、無駄のない測定が可能になります。
STEP 3:測定の実施(現地での騒音測定)
決定した日時に現地へ伺い、測定機材を設置します。
設置作業は通常30分〜1時間程度で完了します。
1時間以内の短時間測定から、24時間以上の連続測定まで対応可能です。
タイマー設定による無人測定にも対応しており、日常生活を続けながら測定を行えます。
測定期間終了後、機材を回収し、データを持ち帰って解析します。
▼ポイント
- 問題の音が発生した時刻や状況を記録していただくと、無人測定でもより正確な分析が可能です。
- 低周波音やモスキート音の調査では、高性能な計量証明機材を使用し、お客様立ち会いでその場で音の確認を行うこともできます。
- 測定中は安全を最優先し、周囲の環境や機材の状態を随時確認します。
STEP 4:データ解析(測定結果の詳細分析)
収集した騒音データを専用ソフトで解析し、騒音レベル(dB値)や発生時間帯、発生パターンを明らかにします。
必要に応じて、録音データと測定結果を照合し、特定の音の発生源やタイミングを特定します。
さらに、ご希望に応じて視聴用データを作成し、第三者でも実際の音を確認できるようにします。
これにより、数値だけでなく音質や特徴まで把握することが可能です。
▼ポイント
- 数値データは「いつ」「どれくらいの音量で」音が発生したかを明確に示します。
- 録音データは、音の発生を客観的に証明する有効な資料として、法的手続きや交渉時にも活用できます。
- 視聴用データにより、数値では伝わりにくい音質や特徴を実際に確認できます。
STEP 5:報告書の作成・提出(騒音測定の最終工程)
解析結果をもとに、専門家による報告書や意見書を作成します。
内容は測定データの数値だけでなく、騒音レベルの評価、発生源の分析、条例や基準値との比較などを含みます。
ご要望に応じて、調停・訴訟でそのまま利用できる法的形式にも対応可能です。
完成した報告書はPDF形式での納品が基本です。
ペーパーレス化の推進と資源削減のため、印刷製本での納品は有料オプションとして承っております。
▼ポイント
- グラフや写真を用いて、専門知識がない方でも理解しやすい内容にまとめます。
- 必要に応じて、口頭での詳細説明や、追加資料(比較データ、音声ファイルなど)の作成も可能です。
- 報告書は、行政への提出、近隣との協議、裁判資料など幅広く活用できます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 騒音測定にはどのくらい時間がかかりますか?
測定時間は目的によって異なります。短い場合は1時間程度、長い場合は24時間以上の連続測定を行います。
事前の打ち合わせで必要な測定時間をご提案します。
Q2. 測定中は立ち会いが必要ですか?
無人測定も可能ですので、普段通りの生活を続けながら測定できます。
ただし、特定の音を記録する場合は、その発生時刻をメモしていただくと分析精度が高まります。
Q3. 測定後、どのくらいで結果が出ますか?
通常は測定終了から1週間〜10日程度で報告書をお渡しします。
お急ぎの場合は最短3日程度での対応も可能です。
Q4. 測定で録音した音は聞くことができますか?
はい。ご希望に応じて視聴用データを作成し、実際の音を確認できる形でお渡しします。
Q5. 報告書は裁判や調停で使えますか?
はい。国家資格を持つ環境計量士が法令に基づいて測定・解析を行い、法的手続きに対応できる形式で作成します。
Q6. 測定費用はどのくらいですか?
測定の時間、内容、設置場所によって異なります。
お見積りは無料ですので、まずはお問い合わせください。
Q7. 印刷された報告書はもらえますか?
基本はPDFで納品いたします。ペーパーレス化にご協力ください。
印刷製本をご希望の場合は、有料オプションにて承ります。
まとめ
今回の記事では、お問い合わせから報告書提出までの流れを、分かりやすくご紹介しました。
当事務所では、国家資格を持つ環境計量士が最初から最後まで責任を持って対応いたします。
測定や報告書作成の途中でご不明な点やご不安があれば、どの段階でも丁寧にご説明し、納得いただいたうえで進めます。
報告書は、ご相談者様の目的や状況に合わせた形式で作成可能です。
また、裁判や調停などの法的手続きにも対応し、法令に基づいた正確な測定結果や、客観的なエビデンスをご提示します。
不安な状況の中でも、安心してお任せいただけるよう、確かな技術と誠意をもってサポートいたします。