騒音は慣れるもの?
最初はうるさいと思っていた環境も、毎日続くうちに、だんだん慣れて気にならなくなることがあります。 実際、私も地方出身で、初めて東京に出てきたころは、騒音の大きさに驚きました。ただ、地方が静かで、東京がうるさい、といった単純な話ではないように感じています。 音を一つ一つのぞいていった先に、いちばん底に残る音のようなものがあります。その「残る音」が、地方都市と東京では、どこか違う気がするのです。この感覚、分かっていただけるでしょうか。 今ではすっかり都会の音に慣れてしまい、たまに帰省すると、ふと訪れる静けさに ...
騒音被害者への偏見をなくしたい
テレビやSNSなどでは、騒音被害が、まるでクレーマーのように扱われることがあります。 そういった事もあるでしょうが、それはごく一部だと思っています。 少なくとも、私のこれまでの経験では、そういった事はありません。 どちらかと言うと、世間のそういった偏見の目に苦しんでいらっしゃる方が多いように感じています。 いくつか事例を交えて、一体どのような状況で、騒音被害を訴えているかを、ご紹介したいと思います。 運動会かな? 足音が気になって。。 そうおっしゃられたお客様のお宅で測定を行いました。 最初の内は、確かに ...
測定前のヒアリングの重要性
ある日、弊所のお客様からこんなご相談がありました。 「対応先から、こんな問い合わせがあり困っているので助けてください」 そのお客様は、都心のとても素敵な新築マンションにお住まいでした。ところが、トイレやバスルームへ向かう廊下の床を踏むたびに、ギシギシと大きな床鳴りが発生していました。管理会社に何度も相談したそうですが対応してもらえず、やむなくお引越しをされることになりました。 その音を証拠として記録するため、弊所に床鳴り音の測定をご依頼いただいた、という経緯があります。 その測定結果を管理会社へ提出したと ...
騒音測定で「お客様のメモ」をお願いする理由
お客様に記録を付けて頂く理由 お客様から、このようなご質問を頂きました。 「他の業者では、測定中は家を空けてくださいと言われたんですけど。。」 おそらくそれは、お客様ご自身の生活音を無くすことが目的なのだと思います。環境基準や騒音規制法に基づく評価では、時間平均や時間率による数値評価が行われるため、お客様ご自身の生活音は、測定の妨げになるからです。 たしかに、マンション完成時の品質検査では、私も同じような測定を行います。 ですが、実際に人が住んでいる室内で問題になっている音は、そのような「平均的な音」では ...
騒音被害の辛さ
お問い合わせを頂いた際、どのような状況なのかを詳しくお伺いするのですが、お話を進めて行くと、ほとんどのお客様が、騒音による二次被害に苦悩されてる様子が伺えます。 騒音による二次被害 ここでは、音の大きさが主な要因で会話障害・睡眠妨害などが起こる状態を、「一次被害」として書きます。こうした内容は、各種の基準や目安に照らして整理されやすく、行政へ相談が向くことが多いと思います。 これに対し、騒音による「二次被害」とは、日々の騒音の繰り返しや、それに伴うストレスなどにより、体調を崩したり、日常生活に支障が出る状 ...
実際にあった印象的な出来事
このコラムでは、実際に私が経験した、騒音測定に係る印象的な出来事についてお話したいと思います。 少し前のお話になりますが、ある依頼がありました。 「常にドン・ドン・ドンと太鼓をたたくような音がする」 先ずは現地の状況を見て、測定できるか判断して欲しい、という事でしたので、翌日、測定機材をもってお伺いしました。 問い合わせを頂いたのは、かなりご高齢の女性の方でした。早速、状況を伺いながら現地の確認を始めました。 そこは、賑やかな通りから少し外れた静かな住宅街の一軒家でした。室内はとても静かで、空気清浄機の音 ...
もっと見る
低周波音の対応事例 ⑤
行政が実施した騒音対策事例は、騒音問題解決のヒントとなる貴重な情報源です。 しかし、多種多様な事例の中から、自らのケースに最適なものを探すのは容易ではありません。 そこで、本記事では、弊社が実際に経験した騒音測定事例を参考に、環境省の資料から類似事例の対策案を、解説を加えながらご紹介します。 第5回は、空調室外機が音源となる低周波音を取り上げますが、この事例では苦情者よりも、調査員の方が低周波音の影響を強く感じるといった、少し変わった事例になります。 第5回 【事例19】 調査員が体調を崩す程の低周波音 ...
低周波音の対応事例 ④
行政が実施した騒音対策事例は、騒音問題解決のヒントとなる貴重な情報源です。 しかし、多種多様な事例の中から、自らのケースに最適なものを探すのは容易ではありません。 そこで、本記事では、弊社が実際に経験した騒音測定事例を参考に、環境省の資料から類似事例の対策案を、解説を加えながらご紹介します。 第4回として、今回はアパート上階の冷蔵庫が音源となる低周波音の事例を取り上げます。 第4回 【事例 26】 冷蔵庫による低周波音 事例の本文は下記のリンクよりご確認できます。 ・低周波音対応事例集(平成 ...
低周波音の対応事例 ③
行政が実施した騒音対策事例は、騒音問題解決のヒントとなる貴重な情報源です。 しかし、多種多様な事例の中から、自らのケースに最適なものを探すのは容易ではありません。 そこで、本記事では、弊社が実際に経験した騒音測定事例を参考に、環境省の資料から類似事例の対策案を、解説を加えながらご紹介します。 第3回として、今回は隣接する工場からの低周波音の事例を取り上げます。 第3回 【事例 10】 隣接する工場からの低周波音 事例の本文は下記のリンクよりご確認できます。 ・低周波音対応事例集(平成20年1 ...
低周波音の対応事例 ②
行政が実施した騒音対策事例は、騒音問題解決のヒントとなる貴重な情報源です。 しかし、多種多様な事例の中から、自らのケースに最適なものを探すのは容易ではありません。 そこで、本記事では、弊社が実際に経験した騒音測定事例を参考に、環境省の資料から類似事例の対策案を、解説を加えながらご紹介します。 第2回として、今回はルームランナーによる低周波音の事例を取り上げます。 第2回 【事例 25】 ルームランナーによる低周波音 事例の本文は下記のリンクよりご確認できます。 ・低周波音対応事例集(平成20 ...
低周波音の対応事例 ①
行政が実施した騒音対策事例は、騒音問題解決のヒントとなる貴重な情報源です。 しかし、多種多様な事例の中から、自らのケースに最適なものを探すのは容易ではありません。 そこで、本記事では、弊社が実際に経験した騒音測定事例を参考に、環境省の資料から類似事例の対策案を、解説を加えながらご紹介します。 第1回として、今回は空調室外機による低周波音対策の事例を取り上げます。 第1回 【事例 6】 空調室外機による低周波音 事例の本文は下記のリンクよりご確認できます。 ・低周波音対応事例集(平成20年12 ...
低周波音の基礎
近年、低周波音に関する苦情が年々増加しているそうです。 弊社におきましても、低周波音の相談件数は増加傾向にあり、今年も多くの測定を実施いたしました。 低周波音は、一般の方にとって馴染みが薄いため、測定の際には様々なご質問をいただきます。 そこで今回は、私自身がよく頂くご質問に対し、分かりやすく解説したいと思います。 最後に 今回は、弊社に寄せられる低周波音に関するご質問にお答えする形で、本記事を作成いたしました。 一般の方にも分かりやすく、専門用語を極力避けて解説しております。 ...
もっと見る
騒音は慣れるもの?
最初はうるさいと思っていた環境も、毎日続くうちに、だんだん慣れて気にならなくなることがあります。 実際、私も地方出身で、初めて東京に出てきたころは、騒音の大きさに驚きました。ただ、地方が静かで、東京がうるさい、といった単純な話ではないように感じています。 音を一つ一つのぞいていった先に、いちばん底に残る音のようなものがあります。その「残る音」が、地方都市と東京では、どこか違う気がするのです。この感覚、分かっていただけるでしょうか。 今ではすっかり都会の音に慣れてしまい、たまに帰省すると、ふと訪れる静けさに ...
騒音被害者への偏見をなくしたい
テレビやSNSなどでは、騒音被害が、まるでクレーマーのように扱われることがあります。 そういった事もあるでしょうが、それはごく一部だと思っています。 少なくとも、私のこれまでの経験では、そういった事はありません。 どちらかと言うと、世間のそういった偏見の目に苦しんでいらっしゃる方が多いように感じています。 いくつか事例を交えて、一体どのような状況で、騒音被害を訴えているかを、ご紹介したいと思います。 運動会かな? 足音が気になって。。 そうおっしゃられたお客様のお宅で測定を行いました。 最初の内は、確かに ...
測定前のヒアリングの重要性
ある日、弊所のお客様からこんなご相談がありました。 「対応先から、こんな問い合わせがあり困っているので助けてください」 そのお客様は、都心のとても素敵な新築マンションにお住まいでした。ところが、トイレやバスルームへ向かう廊下の床を踏むたびに、ギシギシと大きな床鳴りが発生していました。管理会社に何度も相談したそうですが対応してもらえず、やむなくお引越しをされることになりました。 その音を証拠として記録するため、弊所に床鳴り音の測定をご依頼いただいた、という経緯があります。 その測定結果を管理会社へ提出したと ...
騒音測定で「お客様のメモ」をお願いする理由
お客様に記録を付けて頂く理由 お客様から、このようなご質問を頂きました。 「他の業者では、測定中は家を空けてくださいと言われたんですけど。。」 おそらくそれは、お客様ご自身の生活音を無くすことが目的なのだと思います。環境基準や騒音規制法に基づく評価では、時間平均や時間率による数値評価が行われるため、お客様ご自身の生活音は、測定の妨げになるからです。 たしかに、マンション完成時の品質検査では、私も同じような測定を行います。 ですが、実際に人が住んでいる室内で問題になっている音は、そのような「平均的な音」では ...
騒音被害の辛さ
お問い合わせを頂いた際、どのような状況なのかを詳しくお伺いするのですが、お話を進めて行くと、ほとんどのお客様が、騒音による二次被害に苦悩されてる様子が伺えます。 騒音による二次被害 ここでは、音の大きさが主な要因で会話障害・睡眠妨害などが起こる状態を、「一次被害」として書きます。こうした内容は、各種の基準や目安に照らして整理されやすく、行政へ相談が向くことが多いと思います。 これに対し、騒音による「二次被害」とは、日々の騒音の繰り返しや、それに伴うストレスなどにより、体調を崩したり、日常生活に支障が出る状 ...
実際にあった印象的な出来事
このコラムでは、実際に私が経験した、騒音測定に係る印象的な出来事についてお話したいと思います。 少し前のお話になりますが、ある依頼がありました。 「常にドン・ドン・ドンと太鼓をたたくような音がする」 先ずは現地の状況を見て、測定できるか判断して欲しい、という事でしたので、翌日、測定機材をもってお伺いしました。 問い合わせを頂いたのは、かなりご高齢の女性の方でした。早速、状況を伺いながら現地の確認を始めました。 そこは、賑やかな通りから少し外れた静かな住宅街の一軒家でした。室内はとても静かで、空気清浄機の音 ...
もっと見る
騒音の可視化とは
騒音の測定は、ただ数字を記録するだけでは終わりません。 大切なのは、「どんな音が」「いつ頃」「どれくらいの強さで」起きているのかを、 誰が見てもすぐに理解できる形にすることです。 それにより、被害を受けている方が「これが毎日続いているんです」と、 周りの人や行政、専門家にしっかり伝えやすくなります。 ここでは、私たちの報告書でよく使っている図の例をいくつかご紹介しながら、 騒音がどうやって「見える」ようになるのかを、わかりやすくお伝えします。 1.騒音の分布を可視化 騒音を音の種類ごとに分類し、その発生を ...
騒音測定におけるエビデンスとは
「エビデンス(evidence)」とは、証拠や根拠を意味する言葉です。騒音測定の分野においては、測定結果の正確性や信頼性を裏付けるためのデータや資料を指します。 簡単に言えば、「それを信じる理由は何ですか?」と問われたときに示す客観的な証拠がエビデンスです。 特に、調停や裁判などを目的とした騒音測定では、このエビデンスが非常に重要な役割を果たします。感情的な訴えだけではなく、事実を裏付ける数値や記録が問題解決の鍵となるためです。 騒音測定におけるエビデンスの具体例 1. 等価騒音レベル(LAeq)や最大騒 ...
騒音問題に実績のある弁護士との連携
騒音問題の解決には、法律の専門知識を持つ弁護士のサポートが欠かせません。 しかしながら、この分野は専門性が高く、測定業者と弁護士の連携がスムーズであることも、円滑な解決において重要なポイントとなります。 当所では、これまで騒音測定でご一緒した弁護士の中から、騒音問題に積極的に取り組んでいる信頼できる弁護士をご紹介しております。 もちろん、ご紹介にあたって紹介料などの費用は一切いただいておりません。弁護士のご紹介のみのご相談も可能ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。 ▶ お問い合わせはこちら 弁護 ...
距離減衰の考え方
音は距離が増すほど減衰します。 点音源の場合は倍距離 -6dB 線音源の場合は倍距離 -3dB ところが、面音源の場合は距離による減衰はありません。 これは、距離減衰の考え方が、音のエネルギーの拡散によるものだからです。 点音源を球体と考えると、球体の表面積は 4πr^2 で求められますから、半径が2倍になると面積は4倍になります。 これにより音のエネルギー密度が 1/4 になるため、デシベルで換算すると -6dB になります。 10*log(1/4)=-6.02 線音源の場合は、近似的に無限に長い円筒状 ...
いつ発生するか分からない音の測定方法
道路騒音や工場・事業場騒音とは異なり、生活騒音は発生のタイミングや頻度に規則性がない場合が多く、特定の時間に測定しても対象の音を捉えられないことが少なくありません。 特に、調停などの場では、音の大きさだけでなく、その発生頻度も重要な判断要素となります。 生活騒音は、当事者の生活サイクルに依存するため、発生パターンを事前に予測するのは困難です。 そのため、測定日を決めて訪問しても、対象の音が発生しないという事態も起こり得ます。かといって、音が発生したタイミングでご連絡いただいても、すぐに駆けつけられるとは限 ...
計量証明書の運用等について
計量証明書とは、測定した結果が真実であることを証明する書類です。計量によって証明書を発行できるのは、その対象が計量法で定められたものに限られます。 計量証明の対象については、経済産業省のウェブサイトで分かりやすく説明されていますので、そちらをご覧ください。 経済産業省のウェブサイト(計量証明) 弊所の場合は音圧レベルの計量証明事業所なので、音圧レベル(騒音レベル)の計量証明書について、具体的にお話させていただきます。 計量証明が必要な場合 ここは誤解が多いように感じますので、少し詳しく解説させていただきま ...
もっと見る













-202x150.jpg)