騒音測定の流れをご紹介
「測定してもらいたいけど、何から始めたらいいか分からない…」という方も多いのではないでしょうか。 この記事では、騒音測定の依頼から報告書提出までの流れを、各ステップのポイントとあわせて解説します。初めての方でも安心して進められるよう、実際の手順を具体的にご紹介します。 全体の流れ 騒音測定は、「お問い合わせ → 打ち合わせ → 測定の実施 → データ解析 → 報告書提出」という流れで進みます。 ご相談内容にもよりますが、『測定の実施』から『報告書提出』までは通常 10日程度です。お急ぎの場合は最短スケジュ ...
騒音測定におけるエビデンスとは
「エビデンス(evidence)」とは、証拠や根拠を意味する言葉です。騒音測定の分野においては、測定結果の正確性や信頼性を裏付けるためのデータや資料を指します。 簡単に言えば、「それを信じる理由は何ですか?」と問われたときに示す客観的な証拠がエビデンスです。 特に、調停や裁判などを目的とした騒音測定では、このエビデンスが非常に重要な役割を果たします。感情的な訴えだけではなく、事実を裏付ける数値や記録が問題解決の鍵となるためです。 騒音測定におけるエビデンスの具体例 1. 等価騒音レベル(LAeq)や最大騒 ...
騒音問題に実績のある弁護士との連携
騒音問題の解決には、法律の専門知識を持つ弁護士のサポートが欠かせません。 しかしながら、この分野は専門性が高く、測定業者と弁護士の連携がスムーズであることも、円滑な解決において重要なポイントとなります。 当所では、これまで騒音測定でご一緒した弁護士の中から、騒音問題に積極的に取り組んでいる信頼できる弁護士をご紹介しております。 もちろん、ご紹介にあたって紹介料などの費用は一切いただいておりません。弁護士のご紹介のみのご相談も可能ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。 ▶ お問い合わせはこちら 弁護 ...
野生の生き物たちの鳴き声のレベル
前回は「静けさ」をテーマに、そこから連想される様々な場所の音量を測定した事例をご紹介しました。 その中で、自然豊かな環境の音は、音量のレベルだけを見ると意外に高い、という結果が出ました。 この結果は、多くの方にとって想像通りだったかもしれません。 なぜなら、自然豊かな環境とは、鳥や虫といった多くの小動物たちが生息する場所でもあるからです。 彼らは生命力にあふれ、その存在をアピールするかのように力強い鳴き声を発します。 そこで今回は、その生命力あふれる小動物たちに焦点を当て、彼らの鳴き声が一体どれほどのレベ ...
静けさのレベル
「静けさ」や「静寂」という言葉で、どのような場所をイメージしますか?身近な場所では図書館や映画館、美術館なども、静かな空間として思いつきますが、「静けさ」や「静寂」とは違う気がします。 どちらかというと、夜の海、山間の湖畔、深い森の奥、夜の海など、人の少ない自然豊かな場所を想像します。 私たちの身の回り、特に東京都周辺では、この様な場所を探すのは難しいですが、生活圏内で現実的な場所で考えると、海沿いであれば葉山、湖畔であれば芦ノ湖畔、森の中であれば箱根強羅などは、イメージとして「静けさ」や「静寂」に近いの ...
距離減衰の考え方
音は距離が増すほど減衰します。 点音源の場合は倍距離 -6dB 線音源の場合は倍距離 -3dB ところが、面音源の場合は距離による減衰はありません。 これは、距離減衰の考え方が、音のエネルギーの拡散によるものだからです。 点音源を球体と考えると、球体の表面積は 4πr^2 で求められますから、半径が2倍になると面積は4倍になります。 これにより音のエネルギー密度が 1/4 になるため、デシベルで換算すると -6dB になります。 10*log(1/4)=-6.02 線音源の場合は、近似的に無限に長い円筒状 ...
いつ発生するか分からない音の測定方法
道路騒音や工場・事業場騒音とは異なり、生活騒音は発生のタイミングや頻度に規則性がない場合が多く、特定の時間に測定しても対象の音を捉えられないことが少なくありません。 特に、調停などの場では、音の大きさだけでなく、その発生頻度も重要な判断要素となります。 生活騒音は、当事者の生活サイクルに依存するため、発生パターンを事前に予測するのは困難です。 そのため、測定日を決めて訪問しても、対象の音が発生しないという事態も起こり得ます。かといって、音が発生したタイミングでご連絡いただいても、すぐに駆けつけられるとは限 ...
計量証明書の運用等について
計量証明書とは、測定した結果が真実であることを証明する書類です。計量によって証明書を発行できるのは、その対象が計量法で定められたものに限られます。 計量証明の対象については、経済産業省のウェブサイトで分かりやすく説明されていますので、そちらをご覧ください。 経済産業省のウェブサイト(計量証明) 弊所の場合は音圧レベルの計量証明事業所なので、音圧レベル(騒音レベル)の計量証明書について、具体的にお話させていただきます。 計量証明が必要な場合 ここは誤解が多いように感じますので、少し詳しく解説させていただきま ...
騒音被害の現場
騒音トラブルというと、ニュースで取り上げられるような事件性のある事例を想像されるかもしれません。しかし、弊社にご相談いただくケースでは、現在のところ、そこまで危険な状況にまでは至っていないことがほとんどです。 とはいえ、騒音測定が必要になるということは、ご依頼者様にとって、それが極めて深刻な状況であることに間違いありません。 個人のお客様から寄せられる騒音被害のご相談で最も多いのは、集合住宅における隣室間や上下階の騒音トラブルです。集合住宅では、様々なライフスタイルの方々が暮らしているため、生活時間帯が異 ...
調停等を目的とした騒音の評価
一般的に、騒音はそのレベルの大きさで評価されます。 しかしながら騒音トラブルの多くは、音の発生する時間帯やその発生頻度、また低周波音など、レベル以外の要素が問題となっている事例を数多く経験してきました。 特に、調停などを目的とした騒音測定では、「騒音被害の程度」という考え方が重要です。 そして、その程度を定量的に表すためには、騒音レベルの大きさだけでなく、様々な観点から騒音を評価することが必要となります。 そこで今回は、調停などを目的とした騒音調査において、レベルの大きさ以外に、どのような方法で評価できる ...







-202x150.jpg)

