環境計量士 浦山英樹

打ち合わせから測定、報告書の作成まで、経験豊富な環境計量士が責任を持って対応します。

騒音の可視化とは

騒音の測定は、ただ数字を記録するだけでは終わりません。 大切なのは、「どんな音が」「いつ頃」「どれくらいの強さで」起きているのかを、 誰が見てもすぐに理解できる形にすることです。 それにより、被害を受けている方が「これが毎日続いているんです」と、 周りの人や行政、専門家にしっかり伝えやすくなります。 ここでは、私たちの報告書でよく使っている図の例をいくつかご紹介しながら、 騒音がどうやって「見える」ようになるのかを、わかりやすくお伝えします。 1.騒音の分布を可視化 騒音を音の種類ごとに分類し、その発生を ...

騒音測定の進め方

この記事では、騒音測定のご相談から報告書提出までの流れを、各ステップのポイントとあわせて解説します。初めての方でも安心して進められるよう、実際の手順を具体的にご紹介します。 全体の流れ 騒音測定は、「お問い合わせ → 打ち合わせ → 測定の実施 → データ解析 → 報告書提出」という流れで進みます。 測定をご希望の場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。まだ測定までは考えていないけれど、まずは話だけ聞いてみたい、といった内容でも構いません。また、匿名でのご相談をご希望の場合は、匿名相談窓口もご利用 ...

騒音トラブルで役立つ証拠とは

騒音トラブルで役立つ証拠とは 騒音の相談では、つらさを言葉で伝えるだけでは、相手に十分伝わらないことがあります。 「いつ」「どこで」「どのくらいの音が出ていたのか」を、客観的に示すために役立つのが、測定結果や記録です。 この記事では、騒音トラブルで役立つ証拠にはどのようなものがあるのか、できるだけ分かりやすくご紹介します。 騒音の証拠になるもの 1.騒音の大きさを示す測定値 騒音計で測った数値は、騒音の大きさを客観的に示すための基本的な資料です。 たとえば、一定時間の平均的な音の大きさや、一時的に大きくな ...

野生の生き物たちの鳴き声のレベル

前回は「静けさ」をテーマに、そこから連想される様々な場所の音量を測定した事例をご紹介しました。 その中で、自然豊かな環境の音は、音量のレベルだけを見ると意外に高い、という結果が出ました。 この結果は、多くの方にとって想像通りだったかもしれません。 なぜなら、自然豊かな環境とは、鳥や虫といった多くの小動物たちが生息する場所でもあるからです。 彼らは生命力にあふれ、その存在をアピールするかのように力強い鳴き声を発します。 そこで今回は、その生命力あふれる小動物たちに焦点を当て、彼らの鳴き声が一体どれほどのレベ ...

静けさのレベル

「静けさ」や「静寂」という言葉で、どのような場所をイメージしますか?身近な場所では図書館や映画館、美術館なども、静かな空間として思いつきますが、「静けさ」や「静寂」とは違う気がします。 どちらかというと、夜の海、山間の湖畔、深い森の奥、夜の海など、人の少ない自然豊かな場所を想像します。 私たちの身の回り、特に東京都周辺では、この様な場所を探すのは難しいですが、生活圏内で現実的な場所で考えると、海沿いであれば葉山、湖畔であれば芦ノ湖畔、森の中であれば箱根強羅などは、イメージとして「静けさ」や「静寂」に近いの ...

距離減衰の考え方

この記事では、実測値をもとにした距離減衰の考え方を解説しています。仕様書やカタログに記載された音響パワーレベルを使って、設計段階で騒音影響を予測する計算については、音響パワーレベルの距離減衰をご覧ください。 1.距離減衰の考え方 音は距離が増すほど減衰します。 点音源の場合は倍距離 -6dB 線音源の場合は倍距離 -3dB ところが、面音源の場合は距離による減衰はありません。 これは、距離減衰の考え方が、音のエネルギーの拡散によるものだからです。 点音源を球体と考えると、球体の表面積は 4πr^2 で求め ...

いつ発生するか分からない音の測定方法

道路騒音や工場・事業場騒音とは異なり、生活騒音は発生のタイミングや頻度に規則性がない場合が多く、特定の時間に測定しても対象の音を捉えられないことが少なくありません。 特に、調停などの場では、音の大きさだけでなく、その発生頻度も重要な判断要素となります。 生活騒音は、当事者の生活サイクルに依存するため、発生パターンを事前に予測するのは困難です。 そのため、測定日を決めて訪問しても、対象の音が発生しないという事態も起こり得ます。かといって、音が発生したタイミングでご連絡いただいても、すぐに駆けつけられるとは限 ...

計量証明書の解釈・運用について|発行できる場合と対象外となる場合

計量証明書は、騒音測定を行えば常に発行できるものではなく、その解釈や運用は、測定の目的・対象・関係法令との関係を踏まえて判断する必要があります。 このページでは、騒音測定における計量証明書の解釈・運用について、実務上の考え方を整理しています。 計量証明の対象については、経済産業省のウェブサイトで分かりやすく説明されていますので、そちらをご覧ください。 経済産業省のウェブサイト(計量証明) 弊所の場合は音圧レベルの計量証明事業所なので、音圧レベル(騒音レベル)の計量証明書について、具体的にお話させていただき ...

騒音被害の現場

騒音トラブルというと、ニュースで取り上げられるような、事件性のある事例を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、弊所にご相談いただく多くのケースは、そこまで危険な状況に至っているわけではありません。 とはいえ、騒音測定が必要になるという事は、ご依頼者様にとって、それだけ深刻な状況だという事です。 個人のお客様からのご相談で最も多いのは、集合住宅における、隣室間や上下階の騒音トラブルです。 集合住宅では、生活時間帯の違う方が暮らしているのが普通です。 そのため、多くの方は、多少の生活音であれば ...

調停等を目的とした騒音の評価

一般的に、騒音はそのレベルの大きさで評価されます。 しかしながら騒音トラブルの多くは、音の発生する時間帯やその発生頻度、また低周波音など、レベル以外の要素が問題となっている事例を数多く経験してきました。 特に、調停などを目的とした騒音測定では、「騒音被害の程度」という考え方が重要です。 そして、その程度を定量的に表すためには、騒音レベルの大きさだけでなく、様々な観点から騒音を評価することが必要となります。 そこで今回は、調停などを目的とした騒音調査において、レベルの大きさ以外に、どのような方法で評価できる ...