静けさのレベル
「静けさ」や「静寂」という言葉で、どのような場所をイメージしますか?身近な場所では図書館や映画館、美術館なども、静かな空間として思いつきますが、「静けさ」や「静寂」とは違う気がします。 どちらかというと、夜の海、山間の湖畔、深い森の奥、夜の海など、人の少ない自然豊かな場所を想像します。 私たちの身の回り、特に東京都周辺では、この様な場所を探すのは難しいですが、生活圏内で現実的な場所で考えると、海沿いであれば葉山、湖畔であれば芦ノ湖畔、森の中であれば箱根強羅などは、イメージとして「静けさ」や「静寂」に近いの ...
距離減衰の考え方
この記事では、実測値をもとにした距離減衰の考え方を解説しています。仕様書やカタログに記載された音響パワーレベルを使って、設計段階で騒音影響を予測する計算については、音響パワーレベルの距離減衰をご覧ください。 1.距離減衰の考え方 音は距離が増すほど減衰します。 点音源の場合は倍距離 -6dB 線音源の場合は倍距離 -3dB ところが、面音源の場合は距離による減衰はありません。 これは、距離減衰の考え方が、音のエネルギーの拡散によるものだからです。 点音源を球体と考えると、球体の表面積は 4πr^2 で求め ...
いつ発生するか分からない音の測定方法
道路騒音や工場・事業場騒音とは異なり、生活騒音は発生のタイミングや頻度に規則性がない場合が多く、特定の時間に測定しても対象の音を捉えられないことが少なくありません。 特に、調停などの場では、音の大きさだけでなく、その発生頻度も重要な判断要素となります。 生活騒音は、当事者の生活サイクルに依存するため、発生パターンを事前に予測するのは困難です。 そのため、測定日を決めて訪問しても、対象の音が発生しないという事態も起こり得ます。かといって、音が発生したタイミングでご連絡いただいても、すぐに駆けつけられるとは限 ...
計量証明書の解釈・運用について|発行できる場合と対象外となる場合
計量証明書は、騒音測定を行えば常に発行できるものではなく、その解釈や運用は、測定の目的・対象・関係法令との関係を踏まえて判断する必要があります。 このページでは、騒音測定における計量証明書の解釈・運用について、実務上の考え方を整理しています。 計量証明の対象については、経済産業省のウェブサイトで分かりやすく説明されていますので、そちらをご覧ください。 経済産業省のウェブサイト(計量証明) 弊所の場合は音圧レベルの計量証明事業所なので、音圧レベル(騒音レベル)の計量証明書について、具体的にお話させていただき ...
騒音被害の現場
騒音トラブルというと、ニュースで取り上げられるような、事件性のある事例を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、弊所にご相談いただく多くのケースは、そこまで危険な状況に至っているわけではありません。 とはいえ、騒音測定が必要になるという事は、ご依頼者様にとって、それだけ深刻な状況だという事です。 個人のお客様からのご相談で最も多いのは、集合住宅における、隣室間や上下階の騒音トラブルです。 集合住宅では、生活時間帯の違う方が暮らしているのが普通です。 そのため、多くの方は、多少の生活音であれば ...
調停等を目的とした騒音の評価
一般的に、騒音はそのレベルの大きさで評価されます。 しかしながら騒音トラブルの多くは、音の発生する時間帯やその発生頻度、また低周波音など、レベル以外の要素が問題となっている事例を数多く経験してきました。 特に、調停などを目的とした騒音測定では、「騒音被害の程度」という考え方が重要です。 そして、その程度を定量的に表すためには、騒音レベルの大きさだけでなく、様々な観点から騒音を評価することが必要となります。 そこで今回は、調停などを目的とした騒音調査において、レベルの大きさ以外に、どのような方法で評価できる ...
低周波音の対応事例 ⑤
行政が実施した騒音対策事例は、騒音問題や低周波音に悩む方にとって、問題解決のヒントとなる貴重な資料です。しかし、事例の多くは専門的な表現が多く、自身の状況と照らし合わせて読み取るのは容易ではありません。 そこで本記事では、環境省が公開している低周波音の対応事例を、実際の騒音測定に携わってきた計量士の立場から読み解き、分かりやすく解説します。 第5回は、空調室外機が音源となる低周波音についての事例をご紹介します。 本事例の特筆すべき点は、特別に大きな音圧レベルではない低周波音であっても、調査員自身が体調不良 ...
低周波音の対応事例 ④
行政が実施した騒音対策事例は、騒音問題や低周波音に悩む方にとって、問題解決のヒントとなる貴重な資料です。しかし、事例の多くは専門的な表現が多く、自身の状況と照らし合わせて読み取るのは容易ではありません。 そこで本記事では、環境省が公開している低周波音の対応事例を、実際の騒音測定に携わってきた計量士の立場から読み解き、分かりやすく解説します。 第4回は、アパートの上下階で発生した低周波音を、行政が公害苦情相談として調査した事例です。 音源は「上階の冷蔵庫」。どの家庭にもある家電でも、条件次第で低周波音が問題 ...
低周波音の対応事例 ③
行政が実施した騒音対策事例は、騒音問題や低周波音に悩む方にとって、問題解決のヒントとなる貴重な資料です。しかし、事例の多くは専門的な表現が多く、自身の状況と照らし合わせて読み取るのは容易ではありません。 そこで本記事では、環境省が公開している低周波音の対応事例を、実際の騒音測定に携わってきた計量士の立場から読み解き、分かりやすく解説します。 第3回では、隣接する工場から発生する低周波音について、行政と事業者が対応した事例を取り上げます。 第3回 【事例 10】 隣接する工場から発生する低周波音への対応事例 ...
低周波音の対応事例 ②
行政が実施した騒音対策事例は、騒音問題や低周波音に悩む方にとって、問題解決のヒントとなる貴重な資料です。しかし、事例の多くは専門的な表現が多く、自身の状況と照らし合わせて読み取るのは容易ではありません。 そこで本記事では、環境省が公開している低周波音の対応事例を、実際の騒音測定に携わってきた計量士の立場から読み解き、分かりやすく解説します。 第2回として、今回はルームランナーによる低周波音の事例を取り上げます。同一建物内の騒音(規制対象外とされやすい問題)でありながら、行政が調査・対応した点が特徴です。 ...








