環境計量士 浦山英樹

打ち合わせから測定、報告書の作成まで、経験豊富な環境計量士が責任を持って対応します。

都市郊外の在来線沿線における騒音特性

都市郊外では、在来線沿線に住宅街が広がっている場所が多く見られます。このような環境では、周辺の暗騒音が比較的低い一方で、列車通過時には非常に大きなレベル上昇が生じることがあり、鉄道騒音が外部騒音環境の中で極めて特徴的な音源となります。 在来線では、時間帯によって通過本数が 1 時間に数本程度にとどまることも珍しくありません。そのため、このような環境では、単に時間平均的な騒音レベルだけでなく、「1 回ごとの通過音がどれほど大きいか」と「それがどの頻度で発生するか」を分けて評価することが重要になります。 本事 ...

近隣ビル屋上設備騒音の実測事例

近隣ビルの屋上に設置された空調・冷却設備等から伝搬する騒音を対象に、約 37m 離れた地点で 24 時間の連続測定を実施しました。 ビル屋上の設備機器は、道路騒音のような地表付近の線音源とは異なり、受音点との見通し(Line of Sight)が確保されやすい高所音源です。そのため、一定の距離があっても明瞭な直接音が到達し、特定の外部騒音源として支配的になる場合があります。本事例では、設備の稼働・停止に伴うレベル変動と周波数特性を定量的に把握し、その影響を検証しました。 1. 設備停止時におけるレベル段差 ...

住宅街における鉄道・道路の複合騒音

鉄道軌道から約 42m 離れ、中間に民家と 2 車線道路が介在する住宅街において、受音点の高さの違いが騒音にどのような影響を与えるかを実測しました。 この地点は、受音点から鉄道軌道が建物で遮られており、単純な距離だけでは騒音を評価できません。また、遠方の鉄道騒音だけでなく、直近の道路騒音も同時に存在する「複合騒音」の環境です。高さによって、どの音源が支配的になるかを検証しました。 1. 測定条件と受音点の設定 将来の建物計画を想定し、同一地点の異なる高さで同時測定を実施しました。 P1(地上高 +14m) ...

掘割道路の受音点高さによる騒音比較

掘割(ほりわり)構造の高速道路に近接した地点において、受音点の高さの違いが騒音レベルおよび周波数特性に与える影響を定量的に検証するため、24時間の同時測定を実施しました。 掘割構造では、地表面付近は擁壁や道路縁による遮へい効果(回折損失)を強く受けますが、受音点が高くなり道路面との見通しが確保されると、伝搬条件は直達音が支配的な空間へと変化します。本事例では、この幾何学的な条件変化が実測値にどう反映されるかを記述します。 1. 測定条件および受音点の設定 将来の中高層建物計画を想定し、水平位置を同一とした ...

高架鉄道の受音点高さによる周波数特性の比較

高架鉄道に近接した地点において、高さの異なる2点のマイクロホンを設置し、高架構造物との位置関係が騒音レベルおよび周波数特性に与える影響を測定・分析しました。 一般に、高架鉄道沿線の騒音は、音源の強さだけでなく、受音点の高さ、高架の形状、側壁による遮へい、見通し関係、そして周波数ごとの回折特性によって大きく変化します。本事例では、同じ敷地内であっても「高さ」が変わることで、騒音の総合レベルや支配的な周波数帯域がどのように変化するかを明らかにすることを目的としています。 1. 測定条件と幾何学的関係 対象とし ...

測定機材

騒音測定機材 騒音測定は、騒音計だけで完結するものではありません。 法令に基づく計量管理、測定前後の確認、長時間記録、周波数分析、 設置条件の安定化、記録保存までを含めて、 複数の機材を一体として管理する必要があります。 このページでは、騒音測定に用いる主な機材とその役割を、 技術面および制度面から整理します。 1.騒音測定機材の位置づけ 騒音測定に用いる機材は、大きく分けると 「計量の中核となる機器」 「精度確認のための機器」 「記録・分析のための機器」 「設置条件を安定させる補助機材」 に分かれます。 ...

環境計量士とは

環境計量士とは 環境計量士は、計量法に基づく計量士のうち、 環境に関わる計量管理を担う国家資格者です。 区分は「濃度関係」と「騒音・振動関係」に分かれています。 1.計量士とは 計量士とは、計量に関する専門の知識・技術を有する者に対して 一定の資格を与え、計量器の自主的管理を推進し、 適正な計量の実施を確保することを目的とする資格です。 計量士は、計量法に基づき経済産業大臣の登録を受けた者であり、 名称の使用も法令上整理されています。 区分 主な対象 一般計量士 長さ、質量、体積、温度などの計量管理 環境 ...

騒音計と計量法

騒音計と計量法 このページは、騒音計の制度上の位置づけを、計量法、検定制度、型式承認、計量証明、 計量証明検査、校正、音響校正器、JIS の関係まで含めて整理した技術解説ページです。 一般向けの分かりやすい説明ではなく、制度と運用を正確に把握するための基礎資料として構成しています。 1.騒音計の法的位置づけ 騒音計は、計量法において「特定計量器」として扱われます。 特定計量器とは、取引又は証明における計量に使用される計量器のうち、 適正な計量の実施を確保するため、その構造又は器差に係る基準を定める必要があ ...