環境計量士 浦山英樹

打ち合わせから測定、報告書の作成まで、経験豊富な環境計量士が責任を持って対応します。

小雨でも騒音測定に影響はある? 実測してみると再現性の高さも見えてきた

雨天時に測定を行わないのはもちろんですが、長時間の測定では、測定中に天候が悪化して雨が降ることがあります。近年よく見られるゲリラ雷雨のような強い雨であれば、機材に被害が出る前に測定を中止して回収しますが、小雨や霧雨のように降雨量が1mm以下の場合は、そのまま測定を続けることもあります。 理由としては、わずかな降雨であれば測定値への影響が小さい場合もあるからです。ただし、その雨が短時間で止むのか、長く続くのかは、その時点では分かりません。最終的には、測定後に結果を確認し、そのデータが有効かどうかを判断するこ ...

音の基礎知識

音の基礎知識 このページは、騒音・低周波音の測定や報告書を読む際に必要となる、 基本的な物理量と用語を簡潔に整理した技術解説ページです。 1.音とは何か 音とは、気体・液体・固体などの媒質中を伝わる圧力変動です。 空気中では、音源の振動によって空気の圧縮と膨張が生じ、 その圧力変動が伝わることで音として知覚されます。 音は一般に縦波として伝わります。 波の1周期に対応する長さを波長、 1秒間あたりの繰り返し回数を周波数といいます。 周波数の単位は Hz(ヘルツ)です。 2.音圧と音圧レベル 音による圧力の ...

騒音に関わる法令

騒音に関わる法令 このページは、騒音・振動に関する相談、測定、行政対応、報告書作成において、 実務上参照される主な法令・基準の位置づけを整理した技術解説ページです。 1.騒音案件で参照される主な枠組み 騒音に関する実務では、ひとつの法律だけで全てを判断するわけではありません。 実際には、環境基準、規制法、自治体条例、用途地域、個別マニュアルなどを、 案件の内容に応じて確認していきます。 区分 主な内容 実務上の見方 環境基準 生活環境の保全及び人の健康の保護に資する上で維持されることが望ましい基準 行政上 ...

騒音に関する公的パンフレット・資料のご案内

騒音に関するパンフレット・資料のご案内 省庁や東京都などの公的機関のウェブサイトで公開されている、 騒音に関するパンフレットや資料をまとめました。 内容ごとに 「生活騒音」 「低周波音」 「制度・相談」 に分けて掲載しています。 掲載している資料は、各機関の公開ページから見ることができます。 パンフレットだけでなく、リンク元のウェブページにも関連情報が掲載されている場合がありますので、 まずはリンク元の案内ページをご確認いただくと分かりやすいです。 生活騒音 低周波音 制度・相談 生活騒音 生活騒音パンフ ...

都市郊外の在来線沿線における騒音特性

都市郊外では、在来線沿線に住宅街が広がっている場所が多く見られます。このような環境では、周辺の暗騒音が比較的低い一方で、列車通過時には非常に大きなレベル上昇が生じることがあり、鉄道騒音が外部騒音環境の中で極めて特徴的な音源となります。 在来線では、時間帯によって通過本数が 1 時間に数本程度にとどまることも珍しくありません。そのため、このような環境では、単に時間平均的な騒音レベルだけでなく、「1 回ごとの通過音がどれほど大きいか」と「それがどの頻度で発生するか」を分けて評価することが重要になります。 本事 ...

近隣ビル屋上設備騒音の実測事例

近隣ビルの屋上に設置された空調・冷却設備等から伝搬する騒音を対象に、約 37m 離れた地点で 24 時間の連続測定を実施しました。 ビル屋上の設備機器は、道路騒音のような地表付近の線音源とは異なり、受音点との見通し(Line of Sight)が確保されやすい高所音源です。そのため、一定の距離があっても明瞭な直接音が到達し、特定の外部騒音源として支配的になる場合があります。本事例では、設備の稼働・停止に伴うレベル変動と周波数特性を定量的に把握し、その影響を検証しました。 1. 設備停止時におけるレベル段差 ...

住宅街における鉄道・道路の複合騒音

鉄道軌道から約 42m 離れ、中間に民家と 2 車線道路が介在する住宅街において、受音点の高さの違いが騒音にどのような影響を与えるかを実測しました。 この地点は、受音点から鉄道軌道が建物で遮られており、単純な距離だけでは騒音を評価できません。また、遠方の鉄道騒音だけでなく、直近の道路騒音も同時に存在する「複合騒音」の環境です。高さによって、どの音源が支配的になるかを検証しました。 1. 測定条件と受音点の設定 将来の建物計画を想定し、同一地点の異なる高さで同時測定を実施しました。 P1(地上高 +14m) ...

掘割道路の受音点高さによる騒音比較

掘割(ほりわり)構造の高速道路に近接した地点において、受音点の高さの違いが騒音レベルおよび周波数特性に与える影響を定量的に検証するため、24時間の同時測定を実施しました。 掘割構造では、地表面付近は擁壁や道路縁による遮へい効果(回折損失)を強く受けますが、受音点が高くなり道路面との見通しが確保されると、伝搬条件は直達音が支配的な空間へと変化します。本事例では、この幾何学的な条件変化が実測値にどう反映されるかを記述します。 1. 測定条件および受音点の設定 将来の中高層建物計画を想定し、水平位置を同一とした ...

高架鉄道の受音点高さによる周波数特性の比較

高架鉄道に近接した地点において、高さの異なる2点のマイクロホンを設置し、高架構造物との位置関係が騒音レベルおよび周波数特性に与える影響を測定・分析しました。 一般に、高架鉄道沿線の騒音は、音源の強さだけでなく、受音点の高さ、高架の形状、側壁による遮へい、見通し関係、そして周波数ごとの回折特性によって大きく変化します。本事例では、同じ敷地内であっても「高さ」が変わることで、騒音の総合レベルや支配的な周波数帯域がどのように変化するかを明らかにすることを目的としています。 1. 測定条件と幾何学的関係 対象とし ...

測定機材

騒音測定機材 騒音測定は、騒音計だけで完結するものではありません。 法令に基づく計量管理、測定前後の確認、長時間記録、周波数分析、 設置条件の安定化、記録保存までを含めて、 複数の機材を一体として管理する必要があります。 このページでは、騒音測定に用いる主な機材とその役割を、 技術面および制度面から整理します。 1.騒音測定機材の位置づけ 騒音測定に用いる機材は、大きく分けると 「計量の中核となる機器」 「精度確認のための機器」 「記録・分析のための機器」 「設置条件を安定させる補助機材」 に分かれます。 ...