環境計量士 浦山英樹

打ち合わせから測定、報告書の作成まで、経験豊富な環境計量士が責任を持って対応します。

低周波音の対応事例 ①

行政が実施した騒音対策事例は、騒音問題や低周波音に悩む方にとって、問題解決のヒントとなる貴重な資料です。しかし、事例の多くは専門的な表現が多く、自身の状況と照らし合わせて読み取るのは容易ではありません。 そこで本記事では、環境省が公開している低周波音の対応事例を、実際の騒音測定に携わってきた計量士の立場から読み解き、分かりやすく解説します。 第1回として、今回は空調室外機による低周波音対策の事例を取り上げます。苦情者が1人のみで原因を確定できない状況でも、測定を通じて対策が講じられ、結果として生活上の支障 ...

低周波音の基礎知識を分かりやすく解説

近年、低周波音に関する苦情が年々増加傾向が指摘されています。弊所におきましても、低周波音の相談件数は増加傾向にあり、今年も多くの測定を実施いたしました。 低周波音は、一般の方にとって馴染みが薄いため、測定の際には様々なご質問をいただきます。 そこで今回は、私自身がよく頂くご質問に対し、分かりやすく解説したいと思います。 最後に 今回は、弊所に寄せられる低周波音に関するご質問にお答えする形で、本記事を作成いたしました。 一般の方にも分かりやすく、専門用語を極力避けて解説しております。 専門家の方々には、より ...

環境確保条例の測定位置

このページでは、環境確保条例における騒音測定の測定点について、できるだけ分かりやすく解説しています。 敷地境界線の考え方、測定高さ、反射音の扱い、向かいの建物が音源である場合の考え方まで整理しました。測定点の設定は、測定結果に大きく影響するため、とても重要です。 まずは、測定点の考え方を簡単にまとめます。本文内では、以下の内容を詳しく解説しています。 基本 敷地境界線上で測定します。 測定高さ 特に指定がない限り、地上 1.2 m~1.5 m を基本とします。 騒音苦情を伴う場合 生活環境の保全の観点から ...

環境確保条例の基準値の調べ方

環境確保条例の基準値の調べ方 環境確保条例の基準値は、表だけを見ても少し分かりにくいです。ここでは東京都の環境確保条例を例に、用途地域、条例上の区域、時間帯ごとの基準値、50m特例の順で見ていきます。 このページは、公式表を迷わず読むための案内です。基準値そのものの見方をこのページで整理し、実際の測り方は 環境確保条例の測定方法、 どこで測るかは 環境確保条例の測定位置 で整理しています。 この順番で見ると迷いにくいです 用途地域を調べる 条例上の区域を確認する 時間帯ごとの基準値を見る 学校や病院などの ...

環境確保条例の測定方法

環境確保条例には、音の状態に応じた4つの測定方法が定められています。どの方法を選ぶかによって、結果は大きく変わるため、正しい測定方法を選択する事が重要です。 4つの測定方法の違いの要約 項目 音の性質 代表的な例 評価量 1 定常騒音(変動が少ない) エアコン室外機、給湯器など 指示値(LA50,LAeq) 2 間欠・衝撃騒音(最大値がおおむね一定) 工場のプレス機など LAFmax,ave 3 変動騒音(不規則かつ大幅に変動) 音楽、テレビの音、話し声など LA5 4 間欠・衝撃騒音(最大値が一定でない ...

LA5 と LAFmax,5 の違いとは?|考え方をわかりやすく解説

LA5 と LAFmax,5 は、どちらも「90%レンジ上端値」と呼ばれる値ですが、対象としてる内容は全く違うものです。 特に、衝撃音を含む場合は、LA5 と LAFmax,5 で、レベルが大きく変わってしまうので注意が必要です。 ここでは、その違いを図を使いながら、出来るだけ優しく説明していきます。 ※本記事では直感的に理解していただくことを優先し、専門的な定義や厳密な表現は一部簡略化しています。 LA5 とは何か LA5 とは、時間率騒音レベルの 90% レンジ上端値を指します。 時間率騒音レベルとは ...

騒音の記録用紙|気になる音を自分でメモするための用紙

気になる音があるときは、その場その場の印象だけで終わらせず、時間や音の内容を記録として残しておくことが大切です。 あとから振り返ったときに、いつ、どのような音が、どのくらい続いていたのかが分かるだけでも、状況を整理しやすくなります。 また、記録があれば、測定業者に依頼する際にも状況を伝えやすくなります。記録を積み重ねていくことで、その音が継続していたことを示す資料として活用しやすくなることもあります。 記録の方法や、ご自身がやりやすい方法で構わないと思います。スマホの表計算ソフトやメモで記録している方もい ...

外部騒音に対する室内騒音予測計算

外部騒音に対する室内騒音予測計算の考え方と実務上の整理 本稿では、外部騒音に対する室内騒音予測計算について、 日本建築学会の計算方法を骨格としながら、 実務上もっとも判断に迷いやすい反射音の扱いまで含めて整理します。 この計算は、単に室内騒音が目標値を満たすか否かを確認するためだけのものではありません。 外壁、開口部、給気口、仕上げ条件などを変更した場合に、 どの部材がどの帯域で効いているかを把握し、 設計条件を比較・検討するための実務的な手段でもあります。 本稿で扱うのは、環境基準評価そのものではなく、 ...

実務で使うデシベル計算式|Excelでそのまま使える騒音計算式集

実務で使うデシベル計算式まとめ このページは、Excelで騒音計算をしたい方のための実務メモです。 理屈の説明は最小限にして、「こうしたい時はこの式を使う」という形でまとめています。必要な式を、そのままコピーしてお使いください。 このページで紹介している内容を、Excelファイルでも配布しています。実際に入力しながら確認したい方は、こちらからダウンロードしてください。 Excelファイルをダウンロードする うまく保存できない場合は、ボタンを右クリックして保存してください。 デシベルを足したい・引きたい 6 ...

静かな環境ほど騒音問題が起きやすい理由

騒音調査というと、騒々しい環境を思い浮かべるかもしれません。けれども実際には、騒音トラブルは、静かな環境でこそ起きやすいものです。 騒々しい環境では、多少の音はまわりの音にかき消されてしまいます。その一方で、静かな環境では、小さな物音でもとても気になってしまいます。 マンションや住宅の購入、建築を検討する際、周辺の音環境はとても気になるものです。何度も足を運び、昼や夜の様子を確認して、「ここなら静かに暮らせそう」と期待して新しい生活を始めたものの、思いがけない音に悩まされることになった。そんな経験をされた ...