その「音」を、見える形に。

 

騒音の国家資格者(環境計量士)が、騒音被害の実態を「可視化」します。

マンションの足音・物音を自分で測定する方法

弊所へいただくご相談で一番多いのは、マンションなどの集合住宅内で発生する足音や物音の問題です。

多くの場合、マンションの騒音問題など、個人間の騒音トラブルは、行政はもちろん、管理会社や管理組合でも対応していただけない場合が多いようです。また、多くの測定業者では、「個人のご依頼は対象外」としている場合もあります。

弊所では個人様からのご相談も受け付けていますが、責任を持った対応のできる範囲として、対応地域は東京都内とその周辺地域に限らせていただいており、それ以外の地域にはお伺いすることが難しいのが実情です。

そこで、騒音被害でお困りの方に向けて、測定業者に頼らずとも、本格的なレポートを作成する方法をご案内します。
以下は、作成できるレポートの完成例です。

これは、5秒50回法と言われる測定方法に用いられていたレポートをベースに現代風にアレンジしたものです。
難しそうに見えるかもしれませんが、計算はすべて自動で行われるので、どなたでも簡単に作成できます。

また、このレポートは、計量証明事業所が実際に用いる様式をもとに作成しており、足音や物音のように、発生ごとに大きさが変わる衝撃音を評価するための JIS Z 8731:2019 の考え方にも整合しています。

一見難しそうに見えますが、どなたでも簡単にこのレポートを作成できますので、ぜひ挑戦してみてください。

ご利用前にお読みください

このページで作成できるレポートは、騒音の状況をご自身で整理するための参考資料です。レポートの様式は弊所が作成していますが、ご自身で測定したデータを入力した場合、その結果について弊所が責任を負うものではありません。また、スマートフォンアプリや簡易騒音計を使用した場合、また測定位置や測定方法などがJISや計量法に準拠していない場合は、正式な測定結果や計量証明書として扱うことはできません。

測定してみよう

まずは、データを集めるところから始めます。
集めるデータの数は50個です。

本来であれば、検定に合格した騒音計を使いますが、スマートフォンの騒音計アプリで測定した数値でも作成できます。
まず試してみるだけであれば、無料アプリでも十分だと思います。※騒音計アプリについての記事はこちら

測定方法は簡単で、気になっている衝撃音が発生したら、その音の最大値を記録します。
これを50回繰り返し、50個のデータを集めます。

本来は、ある程度連続して測定することが望ましいのですが、騒音被害で精神的にも肉体的にも疲れている状態で、長時間測定を続けることはおすすめできません。日常生活の中で、気づいたときに記録し、50個集まったら終了でもよいと思います。

まずはご自身のお体を大切にし、無理をしない範囲で測定してください。

レポートを作成してみよう

データが50個集まったら、レポート作成シートに入力していきます。
まずは、以下のバナーからレポートの紹介ページにお進みください。
※登録やログインは不要で、どなたでも無料でご利用いただけます。

紹介ページ内にあるレポート画像をクリックすると、レポート作成シートが開きます。
シート内で黄色く塗られたセルは、必須の入力項目です。

右側に並んでいる50個の黄色いセルは、測定データを入力するセルです。
左側の黄色いセルは、測定方法を選択するセルです。

測定方法は、次の2つから選びます。

  • LA5を求める:不規則かつ大きく変動する騒音を測定する場合に選択します。
  • LAFmax,5を求める:衝撃騒音の最大値を評価したい場合に選択します。
    足音や物音などの衝撃音を記録する場合は、こちらを選択してください。

どちらを選択しても演算結果は同じですが、その数値を何の評価値として扱うかが異なります。マンションの足音や物音など、発生するたびに大きさが変わる衝撃音を評価したい場合は、「LAFmax,5を求める」を選択してください。

衝撃騒音とは

衝撃騒音とは、継続時間が極めて短い音をいいます。たとえば、ドカンと物を落とす音、バタンとドアを閉める音、ドンドンドンという足音、ゴゴゴッとイスを引きずる音なども、継続時間が短ければ衝撃騒音として扱います。

測定方法の選択が終わったら、測定した50個のデータを入力します。

このシートでは、データの入力ミスや、イレギュラーなデータの混入を防ぐ目的で、30dB以上離れた値が入力された場合は、エラーが表示されるようになっています。

もしエラーが出た場合は、入力した数値に誤りがあるか、測定値の差が大きすぎる可能性がありますので、入力した数値を確認してください。

データの入力が終わったら、必要に応じて測定日時やお名前などを入力します。
最後に、右上の「PDF保存」ボタンを押すと、レポートがダウンロードされます。

レポートを活用しよう

ご自身で測定した結果をもとに作成したレポートは、騒音被害の状況を記録する大切な資産です。

このレポートは、ご自身での確認や記録はもちろん、自己責任の範囲で、当事者間での話し合いや、管理会社・管理組合への相談資料の一つとしてご利用いただけます。

また、行政や相談窓口に状況を説明する際の参考資料としても活用できます。

ただし、裁判や調停などを目的とする場合は、第三者による客観的な資料が求められることがありますので、その場合は、計量証明事業所など、騒音測定の登録事業所にご相談ください。

最後に

このレポートは、一般の方が測定したデータを使用することから、計量法や騒音規制法に基づく正式な測定結果としては認められません。しかし、まったく意味のないものではないと思っています。

足音や物音などでお悩みの中、行政や管理会社・管理組合に対応していただけないというご相談を、これまで多くいただいてきました。解決の道筋が見えないまま、眠れない日々を過ごされている方も少なくありません。

騒音問題は時間の経過で解決するものではありません。それどころか、時間が経つほどストレスが大きくなり、人間関係のトラブルに発展することも少なくありません。

そうなる前に、なるべく早い段階で解決の手掛かりの一つとして、このレポートをご活用いただければと思っています。

お気軽にお問い合わせください。

浦山環境計量士事務所では、個人の方からの騒音測定のご相談も受け付けています。

マンション・集合住宅で発生する足音や物音など、騒音トラブルに関する測定にも対応しています。

裁判・調停・管理会社への正式な提出資料などを目的とする場合は、計量証明事業所による測定をご検討ください。

※対応地域や測定内容により、お受けできない場合があります。