住宅街の鉄道騒音
鉄道軌道端からの42m離れた位置にある立地で、鉄道軌道と測定地との間には民家等があり、間には2車線道路がある環境で鉄道騒音の測定を行いました。 測定ポイントからは間の民家の隙間から鉄道軌道が僅かに見る事が出来ますが、民家より高くなれば見通しが良くなるため、レベルが大きくなることが予想されます。 今回の測定では5階窓面を想定して現況地表面+14mの高さにP1、2階窓面を想定して現況地表面+2mの高さにP2を設定しました。 受音点の高いP1の方が僅かに ...
掘割構造の高速道路騒音
掘割構造の高速道路に面した位置で、高さの異なる2点の同時測定を行いました。 道路の構造がすり鉢状の掘割構造になっている場合、道路境界線から少し離れるだけで地上付近からは高速道路の路面や車が通過する様子を見る事が出来ません。 同じ位置でも受音点が高くなれば上から見下ろせるようになり、路面からの直接音の影響を受けます。 このような立地で高い建物を計画する場合は、道路面が十分に見通せる居室窓面での測定が必要になります。 今回の測定では高速道路に面した外壁面予定位置で、4階窓面 ...
高架鉄道の高さの違いによるレベル差
高架鉄道に近接した位置に高さの異なるマイクロホンを設置し、高架より高い位置と低い位置のレベル差を測定しました。 今回測定した高架の高さは、直下の道路面から高架の底面までが約6m、高架側壁の最上部までが約8mになります。 それに対しマイクロホンの高さは5mと12mに設定しましたので、5mの高さでは高架構造物の振動や高架上部からの伝搬音、12mの高さでは高架の側壁の影響を受けない高さで高架鉄道の直接音が対象となります。 下のグラフは赤線が5m、青線が12mです。鉄道の通過の無い ...
幹線道路が近い住宅街での測定
住宅街の中にある敷地で周りを民家に囲まれていますが、すぐ近くに交通量の多い幹線道路がある環境での測定事例です。 比較的最近になって新設された道路なので、住宅街に騒音影響が無いように、道路の両端にはアーチ状の遮音壁が設置されています。 これにより住宅街では大きな音は感じませんが、マンションの建設が予定されている場合は一部の居室が遮音壁よりも高くなってしまうので、実際の居室の高さとして現況地表面+12mの高さと、その直下の現況地表面+2mの高さで、高さの異なる2点の同時測定を行いました。 測定期間は連続す ...
隣地の排気設備騒音
隣地に24時まで営業のファミリーレストランやラーメン店が入った雑居ビルがあり、その裏手にある排気ダクト騒音を対象とした測定です。 排気設備機器は屋上に設置されているため、屋上付近(地上12m)と地上付近(地上2m)の2点で、連続する24時間の同時測定を行いました。 測定結果は以下の通りでした。 P1 は屋上付近(地上12m)、P2 は地上付近(地上2m)です。 レベル変動の特徴から、どちらの測定点においても排気設備騒音が支配的である事が明らかです。 屋上付近(P1)のレベルは営業時間が終わる深夜 ...
高架高速道路の測定
高架高速道路では高架下と騒音環境が全く異なるので、高架下と高架上の両方で同時に測定する事が望ましいと考えます。 特に高速道路の特徴として夜間は交通量が少なくなる代わりに通過速度が上昇する傾向があり、深夜においても日中と変わらないレベルが発生する場合があります。 高架高速道路の高さは20m以上の場合が多いのですが、画像のように12m以下となる場合は高所測定用ポールを利用した測定が可能です。
隣地からの騒音
飲食店などが入った雑居ビルの屋上には空調設備や排気設備機器が設置されていますが、飲食店の営業時間によっては就寝時間にまで影響する事から非常に厄介な騒音源となります。 特に音源と同等以上の高さとなる居室では、地上で感じる音からは考えられないくらいの大きなレベルとなる場合がありますので、このような場合にも高所測定は必要になります。
遮音対策のための騒音測定
マンションなどの高層建物では1階はエントランスや駐輪場に利用される場合がありますが、2階が最も音源(道路)に近い場合の窓面の高さは地上5m程度となります。 また5mの高さにマイクロホンがある場合、歩行者による話しかけや犬の鳴き声などの不要な音の影響が少なく、比較的安定した環境騒音を測定する事が出来ます。
既存建物を利用した測定
既存建物がある状態で測定を行う場合は、実際の建物の高さで測定を行えるので、測定点を多くとる事でとても有用なデータを得る事が出来ます。 実際の建物の有無は音場に影響を与えるため、既存建物を利用する事で音源に面した外壁面はもちろん、音源と反対側になる外壁面での実際の音場での騒音環境を知る事が出来ます。
室内騒音の測定
室内騒音の測定では対処の音が発生した時のレベルを記録する必要がありますが、騒音計の指示値は常に変動しているため、変動するレベルを記録する事が必要になります。 レベルレコーダ―による記録が最も適切ではありますが、室内では暗騒音が小さい場合は、レベルレコーダ―自身の作動音がレベルに影響することがあります。 このような場合は音響データをデータレコーダ―に記録し、後で対応するPCソフトでレベル波形の出力及び分析を行います。 これら一連の作業は全て計量法に適合した機材を使用し、 JIS Z 8731 に ...









